シングルタスカーになって集中力と記憶力を倍増させよう

この記事をご覧の皆さんは、次の悩みをお持ちでは無いでしょうか。

  • 毎日忙しく働いているのに、1日を振り返ると何もできていないことに愕然とする。
  • 色んな邪魔が入って、何をどこまでやったかわからなくなってモチベーションが下がる。

その原因はとてもシンプル。あながマルチタスカーだからです。

今回は、マルチタスクを続けていると貴方の脳みそは集中力も記憶力も衰えていくというお話です。

目次

1. マルチタスクとシングルタスクの違い
2. 有能な人間にはマルチタスカーが多い
3. マルチタスクはただの幻想
4. シングルタスカーになることのメリット
5. シングルタスクの実践方法
6. まとめ

1. マルチタスクとシングルタスクの違い。

言葉の通りですが、マルチタスクは複数のことを同時に行う人のことです。

例えば仕事では、こんな感じです。

  • 仕上げなければならない報告書を書いている最中にメールの受信に気づいて、その都度返信している。
  • かと思ったら電話が鳴り、出てみると欲しい資料があるというので、電話を切った後にその対応をする。
  • やっと作業に戻れると思ったら、同僚から声をかけられて、全然違う案件の相談をされる。

といった感じです。

プライベートでは、、、

  • 友人と食事をしている最中にスマホのSNSをチェックする。
  • 電話で会話している最中にTVを見る。
  • Youtubeを見ながら手帳に予定を書く。

といった感じですですね。

一方で、シングルタスクは一つのことだけに集中するタイプです。

そのことに全集中力を注いで、他のことはそれが終わるまでは一旦置いておく。着実に終わらせてから、次の動作に取り掛かる方式です。

2. 優秀な人材にはシングルタスカーが多い。

マルチタスカーとシングルタスカーとではどちらの方が生産性が高いと言えるのでしょうか。

すでにネタバレしていると思いますが、 その答えはシングルタスカーです。

ハーバード大学の研究によると、仕事のアウトプットの質が低い社員は、1日に500回以上も異なるタスクに注意の先を変えるが、能力の高いグループの社員たちは注意を向ける回数がとても少ない、という結果になりました。

つまり、タスクからタスクへ注意を切り替える回数と生産性の低さには相関関係があることが明らかになったのです。

3. マルチタスクはただの幻想。

複数のことを同時に行う方が、生産性は良さそうに思えますが、何故そうではないのでしょうか?

その答えはとてもシンプル。

そもそも「マルチ」にタスクなんてやってないんです。

一般的にマルチタスクと言われている行為は、タスクからタスクへ注意の先を素早く切り替えているだけのただのタスクスイッチングです。

切り替える瞬間はゼロコンマ何秒の世界ですから、本人はそれに気づかず複数のことを同時にこなせていると勘違いしてしまうんですね。

3.1 脳は、複雑な2つ以上のことはできない。

ある大学の研究では、脳は複雑な2つのタスクを同時に処理することができないことが明確になりました。

その理由は、なにかをしているときに、別のことに集中すると、脳内の神経回路で『干渉』が生じるからだそうです。

3.2 集中力と記憶力を低下させている。

タスクスイッチングで、注意を向ける方向を何度も変えると、集中力が落ちることは感覚的のも理解できると思います。

しかし、実はそれだけではなく、記憶力すらも低下させているのです。

複雑な思考を必要とすることを同時に行おうとすると、脳の中で前頭前野(考えたり、想像したりする部位)の取り合いが生じ、過激なストレスにさらされることになります。

すると、コルチゾールというストレスホルモンが脳内に分泌されて、これが簡単な情報に対する処理能力を低下させるのです。

すると、情報を記号化できずに後になって何も思い出せないという事態になる可能性もあります。

4. シングルタスカーになることのメリット。

逆にシングルタスカーになって、目の前のその瞬間に集中できるようになると、驚くべきメリットを得ることが可能になります。

  • エネルギー☓集中力を生み出す。
  • 生産性(時間×質)が上がる。
  • 小さくても確実に成果を出し、充実感を得られるようになる。
  • モチベーションを長時間持続できるようになる。
  • 本当に必要なことと、不要なことを瞬時に見極められるようになる。
  • 不要な仕事や相談を持ちかけてくる同僚にノーと言えるようになる。
  • 着実に成果を出し、Yes,NOをはっきりさせることで、逆に周りから信頼されるようになる。

これは、僕の実体験ですがシングルタスクを徹底すると、「フローに入る」という感覚を体験することができます。

言葉で表現するのは難しいのですが、スポーツでいう、「ゾーンに入る」と似ているかも知れませんね。

1つのことに必要な5W1H(What, When, Where, Why, Who, How)が明確に、しかも高速に思い浮かんで体が勝手にそれに反応してくれるんです。

その行動には無駄がないので、着実にプロセスを完了していくのは、とても気持ちが良く、モチベーションも長時間に渡って維持することができます。

5. シングルタスクの実践方法


では、シングルタスカーになるということは、一体どういうことでしょうか。それは、いまここにいることに集中して、たった1つのことだけに没頭集中するということです。

代表的な手法をいくつか取り上げますが、もし更に興味があってもっと具体的な方法を知りたい、という方は是非下記の書籍をチェックしてみてください。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

5.1 パーキングロットでメモを取る。

1つの事に集中している最中に、全く別のことが急に思い浮かんでしまったとします。

その時に一番やってはいけないのが、思いついた別のことが気になって、中途半端にそれに取り掛かってしまうこと。タスクスイッチングの極みです。

そんな時に有効なのが、思いついたことを直ぐにメモに取る手法です。

一旦、留めておくという意味で、パーキングロット(駐車場)と呼ばれています。

一旦、メモを取ったら、その瞬間はきっぱりと忘れ、一度決めたタスクに対して責任を持って、最後まで貫きましょう。

これをやるだけでも、生産性は格段に上がります。

因みに、僕はこの手法を取り入れて、後でそのパーキングロットのリストを見返してみると、優先順位的に後回しにできることだったり、そもそも不要な事だったりということに気付き、無駄な仕事をせずに済むようになりました。

5.2 ダラダラ会議にも使える。

実はこの方法は、会議にも使えます。

私達の貴重な時間を奪う最大の敵は、無意味に長いダラダラ会議と言っても過言では無いでしょう。

会議の目的とは直接関係の無い問題提起をドヤ顏でしてくる人っていますよね。僕は、この人達のことを時間泥棒と呼んでいます。

無関係ですぐに答えが出る見込みも無い問題に対して、みんなで頭を悩ませ、沈黙が続き、誰かが話題を変えてくれるまでじっと耐える。その会議は1円の価値も生み出しません。

そんな時パーキングロットの登場です。

あなたはホワイトボードを取り出してきて、問題を書き出し(みんなに見えるようにすることが重要です)一言、言うだけです。

「この件はしっかりと議事録に残しますので、次の会議までに各自で対策案を考えましょう。」

こうすることで、見えない迷路に迷い込むことを回避できます。

5.3 メール返信する回数と時間帯を決める。

会議の次に私達の集中をそらす敵はメールの返信です。

メールを着信する度に、返信していては1日の目標を達成できるはずがありません。

そこで、メールの返信の回数と時間帯を決めることが有効です。例えば、朝出社した時、ランチの後、夕刻の帰宅する1時間前の3回。1回につき20分といった具体です。

時間と回数を限定することで、自分の本当にやりたいことに時間を割ける時間が圧倒的に増えるため、集中力も生産性も向上します。

それ以外にも、メールの返信時間を制限することで、こんなメリットがあります。

  • 短く、要点がまとまった返信ができるようになる。
  • メールの緊急性、重要性を見極められるようになる。
  • ややこしいものはサクッと電話で回答し、メール作成の時間がなくなる

5.4 定期的に休憩を取る。

ハーバードビジネスビューが能率のいい社員の働き方について調査した結果、1日の間に5分から10分程度の休憩を複数回、設けていることがわかりました。

タイムシフトと言って、生産性の高い時間とリラックスする時間を交互に使い分ける方法です。

5.5 Not To Do Listを作る。

To Do Listを作る事よりもNot To Do List、つまりやらない事リストを作る事の方が遥かに難しいですよね。

何かを足していくことよりも、捨てていくことの方が勇気と覚悟が必要です。

でも、これを練習し続けていくと、今日、この瞬間、この場所で成し遂げなければいけないたった1つの事が見えてくるようになります。

その見極めができるようになれば、後は脇目もふらずに、そのたった1つの事をやり切るだけです。

みなさんも、やらない事リストを作って最後まで勝ち残ったたった1つの事を見つけられるようにしては如何でしょうか。

5.6 会議室や空いている個室にこもる。

集中したいのに、やたらと周りから別の仕事の相談をされたり話しかけれたりする時ってありますよね。しかも、自分が忙しい時に限ってそれが重なったりします。

そんな時は思い切って、誰もいない個室にこもってしまいましょう。

その場合にはスケジュールシステムに予定を登録したり、デスクに付箋を貼るなりして自分が何時に戻ってくるかを周りにわかるようにしておけばOKです。

本日中に終わらせなければならない急務があるため別室で作業しています、と正直に言ってもいいですし、単にMTG入りますでもいいのでその辺は環境によって使い分けて頂ければと思います。

6 まとめ

長文を書いてしまいましたが、基本的なコンセプトは一つだけ。

今すぐ、複数の同時並行をやめて、目の前のただ一つのことに集中する。ただそれだけです。

みなさんも是非試してみてください。

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